日本酒のきき酒上達のコツ、ポイントの紹介
きき酒って難しいよね。
ぼくにはあじの違いなんかわかりそうにないや。
そんなことないよ!
練習次第で誰だってできるんだ。
コツをつかめばすぐに上達するよ。
さて、私は酒蔵で働いていますが、蔵に入りたての頃はお酒の味のちがいが全然わからずきき酒なんてひとつもできませんでした。
蔵でお酒を造っているうちに、いいお酒をつくるにはもっとお酒の味のことを理解しなければいけない、きき酒能力が必要だと思いました。
そこできき酒能力を身につけるために、杜氏や先輩蔵人に指導してもらったり、様々なお酒をきき酒してある程度のきき酒ができるようになりました。
きき酒のコツを簡単にご紹介します。
先入観をすててきき酒する。
先入観をすててきき酒してみましょう。
例えば、『この銘柄だからおいしいにきまってる』とか、『値段の高いお酒だからこれはいいお酒に間違いない』とか。『吟醸酒だから香りが華やかだ』、『生もとだから濃厚にきまってる』とか。
こういった先入観があるとお酒の品質を正確に評価しづらいです。
銘柄を隠したりして客観的にきき酒してみることをおすすめします。
比べて呑んでみる。
2種類以上のお酒を比べて呑んでみましょう。
1種類のお酒だけではなかなかそのお酒の良さや特徴をつかみづらいです。
例えば最初は『フレッシュな生酒』と『濃厚な熟成酒』を比べてみるとか、『ふくよかな味わいの純米酒』と『華やかなかおりの純米吟醸酒』を比べてみるとか。大きな差がありそうなものを比べてきき酒するとその特徴がわかりやすいです。
なれてきたらいろいろなお酒を比べてみましょう。銘柄の違いを比べてみたり、酵母の違うお酒をくらべてみたり、原料のお米の違いを比べてみたり、アルコールの添加の有無を比べてみたり。いろいろ試してみると楽しいと思います。
とにかく言葉で表現してみる。
お酒を呑んだときに味を自分なりに表現してみましょう。香りや味の特徴を自分の経験した香味で表現するといいと思います。
例えば「リンゴのような甘い香りがするな」とか、「ミルクのような濃厚な味わいがあるな」とか。
きき酒して感じたことをメモに書くといいです。
メモを書いているとどんどん自分の中のボキャブラリーが増えてきます。
あとはそのメモに書いている表現が、自分以外の人に伝えるときにちゃんと伝わる表現であるか考えてみましょう。
いろいろなひとと一緒にきき酒してみるのも楽しいと思います。
特にきき酒がうまい人と一緒にきき酒するといいです。
例えば
リンゴのような香りがする→吟醸香
カラメルのような濃厚な味わいがする→熟成香
など、熟練した人と一緒にきき酒すると自分の表現した香りがどんな香りや味なのか教えてもらうことができます。
お酒がどんな味や香りであるか表現することは最初は難しいかもしれませんが、きき酒を重ねていくうちにどんどんボキャブラリーも広がって、きき酒能力も上がってきます。
まとめ
なんかできそうなきがしてきたよ。
上達のコツは
・先入観をすててきき酒する。
・比べて呑んでみる。
・とにかく言葉で表現してみる。
だったね。
そうだね!
意識するとしないでは上達のスピードが全然違うと思うよ。
後は楽しんできき酒することも大切だね!
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